新卒採用ノウハウ

  1. 新卒採用の7つのステップ

1、現状把握

今の採用の仕方でうまくいっているところ、うまくいっていないところを整理してみましょう。うまくいっていないところがあるなら、何がどううまくいっていないのか、分析しなくてはいけません。

どんなツールを使って、反応がどれくらいで、最終的に内定、入社までしたのは何%の学生だったでしょうか?

ナビサイトを使ってエントリーはたくさんしてくれたけど、会社説明会にはほとんど申し込みがなかったのか、説明会には来てくれたけど、面接の連絡をしても辞退されたのか、など、どこが自社の弱いところなのかを把握し、対策をしていきましょう。

2、採用ツールの点検

「貴社のことが学生に伝わっていますか?」

採用ツールといってもいろいろありますが、全てのツールにおいて共通して言える大切なポイントがあります。それは、どんな人に来てもらいたいのか、きちんと表現できているかどうかです。

よく、会社のPRだけで終わっているような採用ページを目にしますが、それは学生が興味を持つきっかけにはなっても、本当に行ってみたいと思うかというと、それはまた別です。学生が行きたいと思う企業は、ここなら自分がちゃんとやっていけるかもしれないと思えるところです。

例えば・・・

「弊社は海外と取引があるグローバルな会社です。」

このフレーズだけではどうでしょうか?

語学が活かせる仕事や外国に興味がある学生は、興味を持つかもしれません。でも、どんな人に来てもらいたいのかは、想像に任せてしまっています。

「弊社は海外と取引があるグローバルな会社です。中国語が得意な人募集!」

これで少しはわかりやすくなりました。中国との取引が多いのですね。でも、まだ不十分です。

「弊社は海外と取引があるグローバルな会社です。中国語が得意な人募集!日常的に中国の会社と電話やメールでやりとりをし、入社後5~6年目になると2~3割の人が中国支社に赴任します。新しい世界にも物怖じせず、初対面の人とでもコミュニケーションをとり、きちんと自分の言いたいことを言える人が活躍しています。」

いかがでしょうか?とてもわかりやすくなりました。

採用ページにお金と時間をかけられないという場合は、無料や安価で使えるツールもあります。しっかり作り込みを行えば、ちゃんと機能しますよ。

3、インターン導入

インターンシップとは就業体験のことですが、ここ数年で学生のインターンシップの意味合いが大きく変化したことをご存知でしょうか。

本来、インターンシップと採用は別物であり、インターンシップに参加した学生を囲い込むことはいけないこととされています。しかし多くの企業はインターンシップに参加した学生を採用へとつなげているのが現状です。新卒採用をしたい企業にとって、インターンシップ導入のメリットは大きいです。採用に直結しなかったとしても、です。

なぜかと言うと、学生と直接関わり、話を聴き、動きを見て、今の学生がどんなことを考えているのかを知ることができるからです。また、インターンシップに参加した学生がその企業のことを気に入れば、就職活動が始まる時期には応募してくるでしょう。

魅力的なインターンシッププログラムを導入することで、企業のPRにつながるのです。また、面接だけでは学生のことを把握するのは難しいですが、インターンシップ期間中に学生の働きを見ることで、自社に合っているかどうかの判断材料になります。

4、合同説明会出展

大手ナビサイトや、採用支援会社による合同説明会に出展している企業は多いと思います。集客力があり、多くの学生と話をする機会を得られますよね。

しかし、全てのブースに学生があふれているかというと、そうでないブースもあります。合同説明会はただ出展するだけではいけないのです。いかにして学生を惹きつけるか、きちんとした戦略が必要です。

私が参加する合同説明会でも、毎回人だかりが多いところとそうでないところがハッキリと分かれてしまいまっています。人だかりができるところは、まずはブース作りがとても魅力的であり、そこに来ている担当者も魅力的です。人が集まらないブースは殺風景で、担当者もなぜかしかめっ面をしていたり、腕を組んでいたり、新聞を読んでいたり・・・。せっかくの時間、お金が無駄になってしまいます。

合同説明会は採用支援会社だけが行なっているわけではありません。地方自治体や商工会議所などが主催していることも多いのです。大抵の場合、採用支援会社が行う合同説明会よりも、出展費用は安価です。地元の学生を採用したい場合は、そのような地域密着の合同説明会に出展してみることをおすすめします。ターゲットにしたい大学が決まっているなら、学内の合同説明会に出展する方法もありますよ。

5、会社説明会開催

採用活動で、学生が企業に興味を持っているかどうか、最初にはっきりとわかるのが会社説明会に来るかどうかです。

WEBエントリーはまだ様子見、合同説明会も雰囲気に慣れるため、でも、会社説明会となると学生もかなり覚悟をしています。

会社説明会には、ぜひ社長に登壇していただきたいところです。学生は中小企業の魅力として、経営者と近い位置にいられることを挙げています。経営者の生の声以上にその会社のことを伝えられるものはありません。

会社設立時のすったもんだのお話や、苦労話は学生も興味を持って聴く傾向があります。それをどう乗り越えて今の会社があるのか、熱く語って下さい。また、どんな学生に来てもらいたいのか、そして入社してくれたら一緒にどんなことをしたいのか、率直にお話してみてください。

難しい専門用語ばかりの事業案内では、学生の気持ちは動きません。

6、筆記試験、面接

採用試験に筆記試験を取り入れている企業も多いと思います。学力系の試験では、何かに取り組む時の姿勢がある程度わかります。

ただ、それはその人のほんの一部でしかありません。学力の点数で境界をつけることで、一定程度の学力の学生を集めることは出来るかも知れませんが、それ以外のことはわかりにくいですよね。

論文は、文章を書くことが上手が下手かで大きく差が出ます。文章は上手くなくても、人柄や仕事に対する姿勢が高い学生はいます。

おすすめしたいのは、学生の性格や、行動の特徴を分析できるようなものです。

そして、面接。

直接お話ができるので、学生も面接官もお互いのことか少しわかります。しかし、学生はかなり前もって準備をしてきています。よくある質問だけでは、つかみきれないのではないでしょうか?

そんな時は、日常生活の事を聞いてみてください。昨日の夜は何を食べた?一番最近のお休みの日にどこに行った?好きなアーティストは?など。

そういう話をする時の表情や言葉、態度こそ、普段のその学生の姿です。

7、内定者フォロー

就職氷河期であれば、内定を辞退する学生は少なかったかも知れませんが、今はそうではありません。早くに内定をもらっても、学生は少しでも自分に合った会社を探そうと動き続け、気に入ったところから内定がもらえると、先にもらった内定を辞退する人も多いです。

企業にとっては大迷惑ですが、学生にとっても就職は自分の一生を左右する大きな転機ですから、必死になって当たり前なのです。

内定辞退者を出さないためには、内定者同士、内定者と社員とのコミュニケーションが十分に取れることが大切です。

ランチ会、飲み会も良いですが、おすすめはアルバイト。自社で働いてもらうのです。学生側は、単なるアルバイトではなく、就職しようとしている会社でのアルバイトですから、視点も違います。見られる側の社員も、気持ちが引き締まります。

ただ、それをするには全社的な取り組みとして行わなければなりません。アルバイトをしてみて、社員が愚痴ばかり言ってる、社長がいつ見てもいない、10時11時まで残業してる、となると逆効果です。

これをきっかけにして、全社的に「働き方改革」を行うと、今いる社員にとってもプラスになります。時間をかけてでも、全社的に行う価値はありますよ。